陸王第2話も第3話も第1話に続き、こはぜ屋の奮闘が続く熱い展開でグッと引き込まれしまいました。
さて、第1話で登場したマラソン足袋には「陸王」と名付けられましたが、プロトタイプの「陸王」のソール(靴底)は、矯正用のシューズに活かせてもレース用のシューズとしての耐久性や強度には大きな不安が残る状態でした。
「ソール」はランニングシューズで最も重要な部分。
「そのソールの素材をどうするか」、それが陸王にとっての最大の課題でした。
そして、チーム「陸王」に求められたのは、軽くて、耐久性があって、ランナーの足にフィットするソールの開発。
紘一(演:役所広司)は、銀行マン坂本(演:風間俊介)からのアドバイスで「シルクレイ」の存在を知ることになります。
「シルクレイ」とは一体何なのか、何の素材でできているのか、実在するのか、モデルはあるのか、についてまとめましたのでご覧ください。
シルクレイについて#陸王ファミリー の皆さま第3話ご覧下さりありがとうございました
シルクレイは、機械を京都府のながすな繭さん、繭をお借りし指導は茨城県の農研機構さんに、それぞれご協力頂いております#陸王 #tbs #池井戸潤#山﨑賢人 #寺尾聰 pic.twitter.com/AoiQdquFDq
— TBS「陸王」明日よる9時、茂木復活‼️ (@rikuou_tbs) 2017年11月6日
Contents
シルクレイとは?
「シルクレイ」は、飯山産業の飯山(演:寺尾聰)が2年前に開発した「繭を特殊加工した素材」のこと。
使用する繭は、シルク用の優れた繭ではなく、不良品やシルクに加工できないよういわば「くず繭」。
それを特殊加工し成形してできあがったのが「シルクレイ」。
物語ではおよそ8センチ四方にカットされたキューブ上の素材として登場しました。
名前の由来は、「シルク=繭」+「クレイ=粘土」=「シルクレイ」。
飯山が考えた造語です。
天然素材である繭の特性として、強靭で軽く、防虫効果があり、成形も簡単で、しかも環境に優しいため、まさにソールの素材にピッタリでした。
シルクレイの特徴は?
シルクレイの特徴は、「適度な弾力」と「強度」、そして「軽さ」。
フルマラソンを完走する為には、体への負担が少なく安定した走りができるランニングシューズを選ぶ必要があり、シルクレイはそのすべての特性を備えた最適な素材でした。
しかも、シルクレイは、繭から誕生している。
繭は天然素材のため、化学合成物と異なり、環境や人体にも優しい優れものなんですね。
シルクレイの作り方?
シルクレイは、飯山が設計した特殊な機械で製造可能。
- 繭を高温で煮詰めて液体にする
- 濾過をする
- その後ゆっくりと圧縮冷却して固める
- 完成
工程自体はシンプルです。
シルクレイの硬さのコントロール
シルクレイは適度な硬さのある素材ですが、硬けりゃ何でもいいって訳ではありません。
ランニングシューズのソールには、その素材や形状によって走るのに最適な硬さというのがあります。
そして、そのランニングシューズのソールに適した硬さが「硬度55~60」。
シルクレイは、最初の測定では硬度が「73.2」と高く、これを低くする(=柔らかくする)ことが飯山と大地(演:山﨑賢人)に求めらました。
しかし、ソールを最適な硬さにコントロールするという作業は予想を超えて難航を極めます。
1ヶ月が経っても良い成果が現れず、また大地も就職活動がうまくいかず苛立ちは募らせます。
温度調整がカギ
そんな中、紘一が差し入れたコーヒーが飯山に大きな気づきを与えます。
コーヒーは、温度や飲むタイミングによって、酸味やコクといった味わいが変化する。
飯山はこれをヒントにシルクレイの煮繭(しゃけん)温度を調節することに目を付けます。
そして、煮繭温度95℃にしたところ、シルクレイの硬度は「55.1」となり、理想の硬度のシルクレイを作ることに成功。
シルクレイのモデルは?実在するのか?
そんな紆余曲折で開発、硬度コントロールされた「シルクレイ」ですが、気になるのが実在するのかどうか。
いろいろ各シューズメーカーのサイトや書籍を調べてみましたが、残念ながらシルクレイのモデルとなった素材や実物も存在せず、あくまで陸王に登場した幻のオリジナル素材のようです。
マラソン足袋「陸王」のモデルは?
シルクレイは陸王オリジナルの素材ですが、一方、マラソン足袋「陸王」のモデルは、きねや足袋の「MUTEKI」と言われています。
「きねや足袋」は、1929年創業の足袋会社で、マラソン足袋MUKEKIは、2013年に販売開始されたマラソン足袋(=ランニング足袋)です。
マラソン足袋MUTEKIは伝統的な製法で仕上げた足袋そのものに、柔らかくグリップ力の高い薄さ5mmの天然ゴムソールを手縫いで縫い付けた新しいタイプの履物。
物語では、ソールにシルクレイが使われましたが、モデルとなったMUTEKiには「天然ゴム」のソールが使われているんですね。
特徴としては、従来の足袋型シューズやつま先の割れたデザインのシューズとは異なり、ソールにクッション等の保護材は一切使用していないこと。
そのため、限りなく素足感覚に近づけられたシューズとなっています。
このあたりの説明も「陸王」に通ずるモノがありますよね。
個人差はあるものの、MUTEKIを履いて走ると自然とつま先から着地するような感じになる為、人間本来の走り方を取り戻すツールの1つになっているそうです。
ちなみに、陸王が放送されて以降、このMUTEKIは絶大な人気を博し、品薄状態になっているとか。
ドラマの影響ってすごいですね。
>>現在のMUTEKIランニング足袋の人気ランキングをチェック!【楽天市場】
>>現在のMUTEKIランニング足袋の人気ランキングをチェック!【アマゾン】
シルクレイのまとめ
さて、シルクレイの紹介はいかがでしたでしょうか。
陸王オリジナルの素材ではあるものの、現在もシューズメーカーは日々最高のランニングシューズを開発しているため、ゆくゆくは、シルクレイのような素材を使用したランニングシューズが登場するかもしれません。
ドラマ陸王もいよいよ中盤にさしかかってきます。
最適な硬度に仕上がったシルクレイを今後どのように活かしていくか、ドラマの展開が楽しみです。
#シルクレイ は実在するシルクスポンジの作り方を参考にしたオリジナルです😃機械は、実在する機械!繭もほんものです🙆触り心地は気持ちのいいスポンジで天然素材なので、肌に優しく地球にも優しいそうですよ🌎✨#陸王 #tbs #池井戸潤#山﨑賢人 #繭サンタこはぜ屋に現る pic.twitter.com/EtiTqe7UhX
— TBS「陸王」明日よる9時、茂木復活‼️ (@rikuou_tbs) 2017年11月7日
コメントを残す