ドラマ『まだ結婚できない男』は、2019年10月シリーズに放送を開始する「お一人様男」の生活を描いた作品です。
13年ぶりに連続ドラマとして帰ってきましたが、前作「結婚できない男」に引き続き脚本を担当するのは大御所脚本家である尾崎将也さんです。
今回は、尾崎将也さんやそのお嫁さんにまつわる話、デビュー作や気になる作品の話まで広くお届け致します!!
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『まだ結婚できない男』はどんなドラマ?
【出典】https://www.ktv.jp/kekkondekinaiotoko/index.html
2006年に放送した「結婚できない男」を前作にもち今秋放送を開始する『まだ結婚できない男』は、前作・今作ともに数々の有名ドラマを担当した尾崎将也さんが脚本を担当することでも話題となりました。
偏屈屋でプライドが高く、どこか一言多い性格のために、50歳になっても結婚をしないどころか恋人を作らず、お一人様生活を謳歌している建築士・桑野信介。
一人様男・桑野信介には実は前作で恋仲になった女医さんがいたのですが、別れてしまったいたんですね・・・
別れをきっかけに恋愛モードから縁遠くなっていた男が、周りに現れた女性弁護士や隣人等と出会うことで心に変化をもたらしていく様子が、癖の強い登場人物らによってコミカルにかつ繊細に描かれる作品となっています。
そんなお一人様男・桑野信介を、前作に引き続き阿部寛さんが演じ、共同経営者として肩を並べるかつての部下・村上英治を、塚本高史さんが引き続き演じます。
女性弁護士役に吉田羊さん、隣人役には元乃木坂46の深川麻衣さん、カフェ店長役に稲森いずみさんなど、大注目間違いなしの新キャスト陣も要チェックです!
『まだ結婚できない男』の脚本家・尾崎将也の経歴とは?デビュー作は何?
今回『まだ結婚できない男』の脚本を担当する尾崎将也さん。
実は脚本家としての経験・実績ともに豊富で、まさに「大御所」脚本家として名高い方なんです。
1960年に兵庫県西宮市で生まれた尾崎将也さん、神戸市の名門六甲高等学校を卒業し、関西学院大学の文学部に進学します。
大学を卒業後は一度広告制作会社に勤めますが、元々脚本家になりたいという夢を持っていた尾崎将也さんは、1992年に『屋根の上の花火』という作品で第5回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞します。
ここが契機となり、夢だった脚本家としての第一歩をスタートさせたのです。
また脚本家としてのデビュー作は、漫画が原作で1994年にテレビドラマが放送された「夏子の酒」という作品の共同脚本です。
造り酒屋に生まれた主人公が、兄のあとを継ぐ為に実家に戻り、日本一の酒を創ることを目指すというこの作品は、主人公の奮闘の中に農業問題や日本の米生産に絡めた社会派の作品として評価されました。
「尾崎将也」脚本の作風・特徴とは?
『まだ結婚できない男』の脚本家尾崎将也さん、参加作品数が多いだけではなく、その一つ一つがどれも有名な作品ばかりで、社会現象を巻き起こしたものも数多くあります。
・ラブ・ジェネレーション(1997年)
・WITH LOVE(1998年)
・二千年の恋(2000年)
・アットホーム・ダッド(2004年)
・下町ボブスレー(2014年)
・オトナ女子(2015年)
以上、数作品を挙げてもどれも有名な作品であることがわかりますね。
作品を通して考える尾崎将也さんの作風としては、「人と人の向き合い」が多い点ではないでしょうか。
切磋琢磨して成長する、お互いを理解しようと歩み寄る、困難に立ち向かいながら奮闘する、と言ったように登場人物がそれぞれ自分の置かれた状況の中で行動を起こそうとする姿が描かれる作品がある点が特徴と言えるでしょう。
「尾崎将也」のお嫁さんは著名小説家の「佐伯紅緒」!子供はいるのか?
元号が変わりましたのでアイコンの写真を変えてみました。この春に撮っていただいた素敵な写真、フォトグラファーは伊藤資人導さんです! pic.twitter.com/jwW1WNJUaj
— 佐伯紅緒 (@saekirouge22) May 1, 2019
また、尾崎将也さんを語る上で欠かせないのが奥様の存在です。
なんと、奥様は著名な小説家の佐伯紅緒さんという方なのです!
それに、まさに「才色兼備」という言葉がふさわしいとてもお美しい方です。
脚本家の方の奥様が小説家さんとは、とても文学的なご家庭なのだろうと思ってしまいますね。
尾崎将也さんご夫妻にお子様はいらっしゃらないとのことでしたが、結婚記念日にはお祝いをしたり猫に囲まれて過ごす仲睦まじいご夫婦の姿がとても幸せそうです。
そしてなんと驚くことに。
尾崎将也さんが脚本を手掛けたドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」のスピンオフドラマとしてネット配信された番外編にて、奥様である佐伯紅緒さんが脚本を務めたのです!
ご夫婦揃って一つの作品に参加されるなんて、素敵なことですね。
「尾崎将也」のおすすめ作品3選
1997年に放送された「ラブ・ジェネレーション」は尾崎将也さんの代表作と言っても過言ではない作品です。
広告代理店勤務の主人公を木村拓哉さんが、同じ会社で働くヒロインを松たか子さんが演じました。
慣れない部署への突然の異動、昔の恋人が自分の兄と結婚するなどまさに踏んだり蹴ったりだった主人公・片桐哲平と、何かに付けて生意気な後輩OL・上杉理子の王道ラブコメディです。
周囲の人との間での紆余曲折や、2人の気持ちのすれ違いからくる対立を経ながら、それぞれ気持ちが変わっていく様子を繊細に描いています。
また全11話平均の視聴率が30%を超える記録を叩き出したり、出演者が作品の中で着用しているアイテムが入手困難になったりと一大ブームを巻き起こしました。
2002年に連続ドラマとして放送されたドラマ「サトラレ」。
こちら漫画が原作ですが、ドラマ化にあたり尾崎将也さんも脚本家の一人として参加しました。
サトラレという心の声が外に漏れ聞こえてしまう特殊能力を持ちながら、優秀な外科医である里見健一役をオダギリジョーさんが熱演しました。
そんな里見健一を優しく手助けする病理医を鶴田真由さん、同期の外科医役に佐々木蔵之介さん、主人公が淡い恋心を抱く研修医役を小池栄子さんが演じる等、錚々たる俳優陣が話題となりました。
自分が「サトラレ」であることを知らない主人公と、それを悟らせないように生きる周囲の人たちの難しい関係を描いた作品です。
心の声が周りに聞こえてしまうという誤解さえ与えてしまいかねない主人公の心の中や、心の声に反応してはいけないと知りながらも、助け惹かれてあう2人の関係性は、視聴者を切なくも愛しい気持ちにさせる作品です。
「アットホーム・ダッド」は2004年に放送されたドラマ作品で、尾崎将也さんも脚本家として参加しています。
「男は仕事で女は家庭」という考えを持った不器用な亭主関白夫・山村和之を阿部寛さんが演じました。
バリバリに仕事をこなしていた主人公が会社をリストラされて職を失うことが契機として物語が進みます。
亭主関白故に家庭に入り、妻を働きに行かせることにどうしてもプライドが許さないながらも、家庭を守る「主夫」の役割を全うするべく不器用でも奮闘し、理解しようとする姿が描かれています。
尾崎将也さんの手によって、様々な働き方・家庭の形態が増えてきた現代に向けて「家庭の在り方」とは何かを、主人公を通して見せている作品とも見ることができます。
まとめ
2019年秋の注目作品『まだ結婚できない男』で脚本家として参加する尾崎将也さんについて、詳しくご紹介してきましたが、いかがでしょうか?
一度は脚本家としての道を諦めかけた尾崎将也さんでしたが、現在では連続ドラマには欠かせない作家さんとなっています。
ある時は世に訴えかけるような社会派作品を生み出し、またある時にはいわゆる「王道ラブコメディ」作品を生み出す尾崎将也さん。
そんな尾崎将也さんが13年ぶりに桑野信介を描く『まだ結婚できない男』、要チェック作品になること間違いなしです!